2009年は苦痛だったが、私にとってはかなり充実した1年間を過ごしました。「初」が付く経験が色々あって、中年の自分にとってよかったです。初カンヌ映画祭、初アフリカ旅行、初監督に続いて初中近東の旅もあった。特別に招待されて1週間ヨルダンという国のあっちこっちに案内されました。(中年だから中近東という無理のあるギャグを言わずに「夜談ではなくヨルダンだよ!」とも言わない。)。
私はこの数年間でハリウッドのプロデューサー団体である「Producer’s Guild of America」の国際委員会長をボランティアで務めていますが、その関係でヨルダン王国下における「Royal Film Commission」という映画産業推進部に他のハリウッドプロデューサー7人と招待された。ヨルダンでは本格的に映画産業開発を努力している政府と業界の人々にハリウッドからの情報ピックアップとヨルダンの潜在感の紹介が目的でVIP扱いされました。とても素敵な体験でした!
新鮮な美味しい料理(トルコやギリシャと共通)がまず嬉しい驚きでした。アフリカで苦労して食べたカレーと似ている脂っこい料理と比較して野菜が多くて、オリーブ油で軽く炒めている豆肉と酢漬けピックルズなどが豊富され、毎回の飯で幸せだった。
もちろん砂漠の国なので私のようなロサンゼルス産まれ育ちの人間には気候が馴染みやすいところです。移動は高級ヴァン、レンジロバー、それから軍用ヘリコプターを準備して頂いてまさに石油シークの気分。アカバという南の町にある紅海でジェットスキーもしました(バカンスみたいでしょ?)。でも、不思議だと思ったところがあった。それがアカバの紅海の地理感覚。例えば、東京湾でお台場と汐留と豊洲と舞浜と同じぐらいの距離でヨルダンとイズラエルとエジプトとサウジアラビアの4カ国がすぐそばで集まっている。思わずジェットスキーでエジプトまで行ってしまいそうだった!(後でちょっと叱られた)。文化もとても似ているし、特にイズラエルとアラブ系の国が簡単に戦争になってしまうのが残念。
ラクダにも乗ったし、ペトラ遺跡も見れたし、それから若いアラブ人の映画学生とスタッフに講演もしました。アフリカでもそうでしたが、一般人はとても親切で心が暖まります。例えば、ある日モスクの前で歩いている叔父さんに「写真を撮っていいですか」と聞いたところ、「わしのうちで夕飯を食べに来ないかい」と本気で誘われました。
アフリカ(前号「スチュウ通信」のガーナネタをご参照に)にも色々な意味で感動しましたが、アフリカでは感じなかったが中近東で感じた重大な様子が「歴史」だった。何千年前からここがあるという雰囲気がちゃんと出ています。貧富の差もありますが、アフリカよりある程度に開発されているところもあって、それなのになぜか古い文化と歴史の色に染めているままです。今回はヨルダンだけでしたが、また中近東の他国(レバノン、エジプト、イズラエル、トルコなど)にも行きたいです。ペルシアの国(イランやイラク)が危なすぎて行かれないことも残念です。
今回ヨルダンでマンガとゲームの仕事をやっている若手にも会って、この旅を機に中近東で仕事をしようと思っています。
写真集をアップしていますので、是非ここをクリックしてご覧下さい(ラクダも映っているし、面白いよ!)
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